JR東日本の深沢祐二社長は記者会見で、首都圏の多くの路線で終電時刻を繰り上げることを発表しました。
遠くから会社に通っている人や飲み会の帰り時刻など、今まで以上に終電を気にしないといけなくなりそうです。
また、飲食店なども終電繰り上げにより、コロナの影響にプラスして、大きな打撃を受けそうです。
そんな私達の気になる終電繰り上げの情報をまとめてみました!
終電の繰り上げは、いつから?
終電の繰り上げは、2021年春のダイヤ改正からの予定と発表されています。
大体いつもダイヤ改正のするイミングが3月中旬くらいなので、2021年3月中旬くらいからになると思われます。
終電の繰り上げ時刻は、どのくらい?
終電の繰り上げ時刻は、約30分程度繰り上げで各駅の最終到着時刻を午前1時頃にする予定です。
また、一部の路線では始発時間も遅くする見通しです。
終電の繰り上げ路線は?
終電繰り上げ路線は、首都圏近郊の主要路線と発表されています。
山手線、京浜東北線、東海道線、中央線、総武線、常磐線、高崎線など東京駅から100km圏内のほぼ全ての路線が対象となります。
金曜日など曜日によっては、終電前に臨時列車を増発させるなど混雑回避に対応することも検討中です。
JR東日本に続き、来年春から京王電鉄も京王線と井の頭線の終電時刻を10分から30分程度繰り上げると発表しました。
小田急電鉄でも、新宿駅発の小田急線下り小田原行き最終電車を現在は午後11時42分に出発していますが、来年の春に20分程度繰り上げると発表しています。
同様に、江ノ島線や玉泉も10分から20分程度終電を繰り上げる予定です。
東急電鉄でも、来年春から田園都市線や東急線など7路線全ての終電時刻を15分から30分程度繰り上げると発表しています。
終電の繰り上げ理由は?
終電の繰り上げ理由は、終電後の保守や点検問題とコロナウイルスによる影響の主に2つです。
①保守や点検問題
保守や点検にあたる作業員の勤務体系が不規則なため、若者から敬遠され、人手不足が問題となっています。
終電を繰り上げることで、作業時間を増やし集中して作業できるようになることと、休日も設けやすくなると思われます。
終電繰り上げにより、保守作業員の労働環境を整えることができると考えられています。
②新型コロナウイルスによる影響
JR東日本は、2020年4月~6月期の連結決算は1553億円の赤字でした。
また、8月平日の山手線では終電近くの利用が前年比で約7割減少しました。
新型コロナウイルスによる影響で在宅ワークや早めに帰宅する人が増えたことで、終電利用が大きく減少したことが原因と考えられます。
また、新型コロナウイルス収束後も終電利用は戻らないと言われています。
今後の予定
終電繰り上げの具体的な見直し区画や内容は、10月21日に発表されました。
JRの終電繰り上げに伴い、東京メトロや首都圏の私鉄各社も深夜時間帯のダイヤの見直しを検討するとみられます。
一方、一定区画で何度も利用した場合、ポイントを還元する、現在の回数券に似たポイントサービスを来年度までにスタートさせると言うことです。
また、オフピーク時限定で通常定期より安く利用できる新定期券も今後導入し、通常定期券は値上げをして、トータルプラスマイナスゼロに制度設計を考えているようです。
ただ、定期の運賃や料金は国土交通省との調整が必要になるため、2,3年後の導入になるとみられます。
まとめ
終電繰り上げの理由としては、保守作業員の人手不足と新型コロナウイルスの影響によるものです。
飲食店、居酒屋やお酒好きの方は、夜の飲みの時間が減ってしまうため、がっかりされている方が多いと思います。
また、夜開かれるコンサートやイベントの終電時間も、以前より気にしないといけないのは少し不便にも感じます。
しかし、夜は早く家に帰りたい方にとっては、終電を理由に早く飲み会を切り上げられるのは嬉しいことかもしれません。
コロナウイルスの影響で、会社の飲み会を中止している企業が多いため、会社の飲み会を苦痛に感じている人にとっては、良い影響ですね。
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