私は30代女性で、毎年会社の費用負担で健康診断を受けていましたが、ある年の7月に受けた健康診断で、「胃が荒れていて胃炎の症状が見られる」と言われました。
確かにそのときの健康診断は、お腹も張っているような気がして、体重もいつもより少しだけ重くなっていました。
そんな健康診断結果から胃炎症状、ピロリ菌検査、ピロリ菌除菌失敗から成功までの私の体験談をお話ししたいと思います。
「胃炎に悩んでいる方」「ピロリ菌が疑わしい方」「ピロリ菌(陽性)がいるとわかってしまった方」不安があると思いますので、少しでも私の体験談を参考にして頂けたらと思います。
ピロリ菌とは?

正式名称は、「ヘリコバクター・ピロリ」と言います。
胃の中は強い酸性のため、通常の菌は生息できないのですが、ピロリ菌は酵素を作る力があり、尿素を分解してアンモニアを生成することで酸性を弱め、胃の粘膜に住みつきます。
ピロリ菌は、除菌しない限り胃の中で住み続けるそうです。
日本でのピロリ菌の感染者は、50代以上の人が多く感染していると言われていますが、30代の私でも感染していたので、誰でも感染している可能性はあると思います。
ピロリ菌の原因は?
ピロリ菌の感染経路は、いまだに明らかになっていません。
衛生環境が整備されていない時代や、地域などの経口感染によるとも考えられています。
免疫力の低い幼児期に生水(井戸水など)や食べ物と一緒に摂取して、大人になるまで胃の中で生息しているとも言われています。
私の場合
全く原因に思い当たるものはありません。小学生以上は免疫力があり感染することはほとんどないようなので、幼児期に感染して体内に長い間居座っていたのかもしれません。
ピロリ菌はうつるのか?
ピロリ菌に感染している大人から小さい子供への食べものの口移しなどは、感染させる危険があるようです。
大人同士であれば、胃酸が多いためほとんど感染しないと言われています。
ピロリ菌の症状とは?
主なピロリ菌の症状は、、胃の痛み、吐き気など慢性胃炎の症状が見られます。
ただ、ピロリ菌に感染していても常に症状が表れる訳ではないようです。
胃炎などの症状がなくても感染している可能性があり、何らかの病気を発症する感染者は約3割程度だそうです。
私の場合
症状は、お腹が張って落ちつかず、苦しい日々が続きました。腹痛や吐き気も少しあり、便秘、下痢などの症状もあり、食欲もなくなりました。
私は、以前ウイルス性胃腸炎になったことはありましたが、胃腸炎のときは病院でもらった薬を飲めば治っていました。
しかし今回は、薬を飲めば症状は落ち着いても、また飲まなくなると繰り返し胃炎症状が出ていました。
ピロリ菌と胃がんの関係は?
ピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など消化器疾患以外にも血液疾患や皮膚疾患など、さまざまな疾患の発症に関与していると考えられています。
ピロリ菌に感染して胃粘膜に炎症が起こり、その状態が長く続くと慢性胃炎になります。慢性胃炎になると胃がんになる危険性が高まります。
ピロリ菌が胃がんの原因になることが多いと言われています。
胃カメラ(内視鏡)検査
慢性胃炎の原因、胃がんの早期発見には、胃カメラ検査を行うことが大切です。
胃がんが見つかれば胃がん治療に、胃がんでなければピロリ菌検査をするのが良いと言われています。
私の場合
少し大きめの消化器内科のある病院に行き、検査をしてもらうことにしました。
ピロリ菌の検査をする前に、胃の粘膜や胃がんになっていないか?を調べるために、胃カメラ検査を薦められたので受けることにしました。
検査当日は朝食をとらず、鼻に麻酔と透明なジェルのようなものを塗られました。今回は鼻のみの麻酔でしたが、全身麻酔で検査をする病院もあるようです。
最近の胃カメラは、口からではなく鼻から入れるそうで、以前より嘔吐反射を抑えられ、やりやすくなっているとのことでした。
それでも胃にカメラ付きの管(内視鏡)が入るため、検査中は少し苦しいです。
ピロリ菌検査
病院によってピロリ菌の検査方法は変わってきますが、私が体験したのは、2つの方法です。

尿素呼気試験法
診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断する、簡単に行える制度の高い診断法で、主流だそうです。
薬を飲んで横向きに寝て数分後、検査容器に息を吐き、また薬を飲んで座って数分後に、検査容器に息を吐くと言う検査でした。
抗体測定
人はピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体をつくります。血液中や尿中などに存在する抗体の有無を調べる方法で、血液や尿などを用いて、その抗体を測定します。
私の場合
胃カメラで胃がんにはなっていないことがわかり、胃の粘膜も正常とのことでした。しかし胃炎症状が長引いていたため、ピロリ菌検査を受けることにしました。
最初の検査は、採血による血液検査で、ピロリ菌陽性つまりピロリ菌がいるとのことで除菌治療を行いました。
除菌治療から3ケ月後の2回目、3回目のピロリ菌検査を行なったときは、吐いた息で検査する、尿素呼気検査でした。
ピロリ菌検査は保険適用か?
胃カメラ、ピロリ菌の検査、除菌治療2回目までは保険適用となります。
除菌治療3回目以上は、保険適用外となるそうです。
ただし、胃カメラ検査で慢性胃炎と診断されない場合、ピロリ菌検査は自費になるそうです。
胃カメラ検査を受けず、ピロリ菌検査だけを行う場合は自費になります。
ピロリ菌検査費用
私の場合
3割負担の保険適用でしたので、診察料も含め全部で約1万円以上かかりました。
胃カメラ検査時 約4千円
ピロリ菌検査時 約2千円✕2回
除菌薬 (1回目)約2千円 (2回目)約千円
ピロリ菌検査キットとは?
便中抗原法によるピロリ菌の検査キットを郵送してくれる会社があります。
費用は約4千円くらいからです。
ただし、ピロリ菌陽性だと検査キットで判明して除菌治療を行う場合、保険が適用されず自費になります。
そのため、本当にピロリ菌が疑わしい場合は、ちゃんと消化器内科などがあり、検査できる病院に行って、胃カメラ⇒ピロリ菌検査⇒ピロリ菌除菌の流れで行った方が保険が適用になりますし、何より医師に診てもらう方が安心だと思います。
お金は多少かかっても、命はお金に変えられないと思いませんか?
ピロリ菌除菌
ピロリ菌の除菌と言っても、1週間ピロリ菌除菌用の薬を朝晩2回服用するだけです。
ただ気をつけて頂きたいのが、この薬が意外と普通の薬局に置いていないんです。
1日も早く除菌したいと言う気持ちになると思いますが、薬の置いている大きい薬局に行くか、取り寄せで何日かかかってしまう場合があります。
電話で薬が置いてあるか?取り寄せできるか?を確認してから薬局に行くことをおすすめします。
また、副作用として下痢の症状が出る場合があります。
私の場合
近所の薬局は全く薬を置いていなかったので、主要都市にある薬局まで行き買うことができました。
1回目に【ボノサップパック800】と言う抗生物質と胃酸を抑える薬など5つの錠剤がパックになった薬を、2回目に少し抗生物質が別の薬になった【ラベファインパック】と言うパックになった薬を服用しました。
1回目の除菌治療でほとんどの人が、ピロリ菌を除菌できていると聞いていたので、2回目の検査で陽性反応が出たときはショックで、「また除菌できなかったら、どうしよう」と不安でした。
でも、2回目の除菌治療後、3ケ月後の検査で陰性となりました。
除菌中や除菌後すぐは、私も下痢の症状が少しありましたので、検査してみないとピロリ菌がいなくなったのかわかりずらいです。
ピロリ菌除菌後
ピロリ菌除菌成功後は、ピロリ菌に再度感染するリスクは低くても、ピロリ菌が胃にいたため胃の粘膜が弱っていることから、胃がんになるリスクがなくなったわけではないので、年に1度は胃カメラ検査を受けた方が良いと勧められました。
また、健康診断で行うバリウム検査では、胃がん発見までにはならないため、やっぱり胃カメラ検査を受けることが大切だと言われました。
まとめ
健康診断のバリウム検査で、胃に異変があると診断されてから、ピロリ菌除菌まで約1年かかりました。
毎年、健康診断を受けることが本当に大切だと感じました。
慢性胃炎が続くと心も身体も不調になり、辛いですし、最初は原因がわからず不安でした。
胃カメラ(内視鏡)検査をはじめて受けて、鼻から検査できるように医療が進化したため、そこまで辛い検査ではありませんでした。
胃がんの早期発見と健康のためには、受けた方が良いと思います。
また、ピロリ菌の検査は、採血や息を吐くだけの検査のため簡単でした。
1回目の除菌で約90%の人が除菌できるとネットで調べて出ていたので、除菌に失敗したときは落ち込み、不安にもなりました。
2回目の除菌薬を薬局にもらいに行ったときは、薬剤師さんに1回目のときに「ちゃんと飲まなかったんですか?」などと言われ、1回目で除菌に失敗したことを珍しがられたくらいです。
しかし、2回目の除菌後の検査で除菌が成功したときは、ほっとしました。家族も心配していたので、除菌が成功したときはすぐに家族に知らせました。
なので、私の場合1回目で除菌失敗しても、2回目で除菌成功しましたので、長い戦いにはなりますが諦めないでほしいと思います。
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