私は、5年程前に「声が出ない」「声が出しずらい」と言う状況になってから、ずっと苦しんできました。
耳鼻咽喉科に行ってみても、「声帯に異常がない」「声の出し方が悪いのではないか?」「ストレスや疲れではないか?」と言われ、原因も病名もわからぬまま、色んな病院を転々としました。
色んな病院を転々とした経験はこちらを参考にどうぞ
あまり知られた病名でないため、ネットで調べてもなかなか解決しません。そんな私と同じように、辛い毎日を過ごしている人の少しでも力になれればと思い、ここに紹介したいと思います。
「機能性発声障害」とは?
声帯ポリープや、声帯結節、腫瘍などはなく、声帯自体には全く異常がないのに、声が出しにくかったり、かすれ声になる病気と言われています。
声帯の機能的には問題がないのに、発声の仕方に問題があることが多いようです。
私の経験から言うと、どうやって声を出したら出るのか?わからなくなります。
通る声が出なくなり、声が何かに引っかかっているような、出しずらさがあり、出せてもかすれ声や、ガラガラ声になります。
「機能性発声障害」の原因は?
はっきりとした原因はわかっていませんが、声を使う仕事の人、特に女性がなりやすいようです。
性格的には、真面目で頑張ってしまうような人に多いそうです。これ私です(笑)
声は無意識に出るものですが、意識するとスムーズに出ないこともあります。声が出にくい時に、意識的に声を出そうとして、誤った発声になり、その誤った発声がくせになり、声が出なくなることもあるそうです。
私も、おそらく仕事の電話対応等で、高い接客声を無理に出し続けていたため、声帯に負担がかかり、声が出しにくくなったのかもしれません。
「機能性発声障害」の辛さとは?
声を出したくても、話したくても、思ったように声が出ないため、この病気になった人にしかわからない辛さがあります。
私は、「声、大丈夫ですか?」と言われる度に嫌だと思いました。
あまり知られていない病気のため、「少し風邪ひいただけ」等と簡単に説明ができないので、返答に困ります。
活舌が悪くなる時もあり、言いたいことが伝わらず、「何言ってるか?わからない」「もっと、はっきりしゃべって」等と言われることもあり、辛い思いをしました。
声を使う仕事の人は、仕事に影響が出て、辛い思いをしながら、仕事をすることになると思います。
また、声が出ないことで、言いたいことを我慢したり、話すことやコミュニケーションをとることを、避けるようになってしまいます。
「機能性発声障害」になった芸能人は?
声を使うボーカリストに多くみられます。
ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さん
ブログ内で、2012年頃発症し「器質的異常の基づかない発声障害・ジストニア」と書いています。
flumpoolの山村隆太さん
2017年に、歌唱時に症状が出る「歌唱性機能性発声障害」で活動を休止していました。
LINDBERGの渡瀬マキさん
ホームページ内で、2017年頃、喉に違和感を感じ、しゃべろうとすればするほど声が出ないことが続いたと書いています。
「機能性発声障害」は治るのか?
はっきりとした治療法はわかっておらず、音声外来のある病院等で発生訓練を受けて治る人もいるそうですが、時間はかかりそうです。
手術をする方もいるそうですが、時間がたつと戻って、結局治らないでいると言う話も聞きます。
私は、声帯に異常はないわけですから、手術して完治するわけではないなら、手術はしない方が良いと思っています。
「機能性発声障害」の治し方
耳鼻咽喉科に行って、声帯に異常がないのであれば、「機能性発声障害」の可能性が高いので、音声外来のある病院に行って、発声訓練を受けるのが良いと思います。
私は、5年以上完治していませんが、発声訓練によって少しは良くなったと思います。
どうしても治らない場合は、声を使う環境から離れてみるのが一番良いかもしれません。また、ストレスを減らすことも大事だと思います。
発声訓練で発声方法を治しても、また声を使い続けて無理をする環境にいたら、戻ってしまうし、なかなか治らないと思うからです。
私も今ストレスを抱えながら、声を出す仕事をしているため、仕事を変えたり、環境を変えないと完治するのは難しいかもしれないと思っています。
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